塗装用語集: は

背圧弁 (Back Pressure Valve)

塗料循環システムにおいて循環流路の塗料圧力を一定に保つために用いる調整弁。背圧弁の入口圧力の変動に対し塗料循環量を増減させて循環経路の圧力を一定に保つ働きをする。

同義語: バックプレッシャーバルブ

排気ファン(塗装設備) (Exhaust Fan)

塗装設備の装置内部より装置外部・屋外へ排気を行う目的で使用される送風機の総称。ファン形式は装置特性に応じてさまざまな形式が用いられる。

排気ファン(前処理工程) (Exhaust Fan)

加温された処理液から発生する蒸気を外部に排出する装置。蒸気は工場内の腐食の原因となるため排気ファンを使用する。

排気フィルタ (Exhaust Filter)

乾式塗装ブースにおいて、排気中の塗料ミストを捕集するために用いられるフイルタ。不織繊維状の紙、金属、布が一般的である。

廃棄物処理法 (Waste Management Law)

廃棄物の排出を抑制し、及び廃棄物の適正な分別、保管、収集、再生、処分

等の処理をし、並びに生活環境を清潔にすることにより、生活環境の保全及び公衆衛生の向上を図ることを目的とした法律。正式には『廃棄物の処理及び清掃に関する法律』といい、1970年に制定された。

ハイソリッド塗料 (High Solid Paint)

相対的に塗装時の固形分(不揮発分)の割合が高い塗料の事。少量の溶剤量で同じ膜厚を得られる。有機溶剤排出規制の対策塗料の一種。

吐出し空気量 (Discharge Air Volume)

コンプレッサーから圧縮されて吐出される空気を吸込状態(温度20℃、絶対圧力101.3k Pa、相対湿度65%)に換算した空気の体積。

排風機 (Exhaust Fan)

有害物に汚染された空気をと戸外へ送り出す原動力となる吸引装置。

大きくは遠心式と軸流式とに分けられる。

入り込み性 (Penetration Power)

被塗物凹部、箱物のコーナー部、溝部などの塗装し難い部位への塗装能力をいう(「いりこみせい」と読むこともある)。

同義語: 貫入性、突込性

破壊電圧 (Breakdown Voltage)

電圧を一定速度で上昇させて電着塗装を行なうと、初期の段階では電流に異常はなく電着が進み、ある電圧に到達すると電流が急激に増加する点の電圧。ガスの発生が激しくなり、電流路の温度が上がり、ますます電流が増える状態になる。電着塗膜は肌荒れや変色が烈しく、正常な製品は得られない。

破過率 (Breakthrough Rate)

排気処理装置における活性炭の吸着能力が「ゼロ」になる既吸着溶剤量に対する比率。単位: %

同義語: 平衡吸着量

単位: g/g (活性炭)

爆発下限界 (Explosion Limit)

粉塵爆発下限濃度のこと。

粉体塗料が微細な粉塵であるので、濃度、発火エネルギーなどの悪条件が重なると粉塵爆発が発生する危険性がある(一般に粉体塗装ブース内の粉塵濃度は粉塵爆発下限濃度の1/2以下で設計する)。

なお、溶剤塗装の場合は、乾燥炉内の濃度の爆発限界濃度(通常、爆発下限界濃度の1/4以下で設計する)。

爆発限界 (Explosion Limit)

塩化炭化水素の一部を除く有機溶剤の蒸気は可燃性であり、ある適当な割合で空気と混合すると爆発性混合ガスとなり、発火源があれば引火爆発する。可燃性の蒸気が空気と混合して爆発性となる最小濃度を爆発下限界、最大濃度を爆発上限界、爆発下限界と爆発上限界の間を爆発範囲と言う。爆発下限界の低いものほど、爆発範囲の広いものほど爆発性混合ガスをつくりやすく、引火爆発の危険性が大きい。

はじき (Crawling Beeding)

塗料が均一に付着しないで反発され塗膜のところどころに大きな穴またはへこみ模様が生じる現象。

パターン巾 (Pattern Width)

塗料噴出口からある距離における塗料粒子の広がり巾。

パターン巾は、塗料の粘度、比重のほか、エアスプレーの場合は、スプレーガンの種類、空気圧力、パターン開き調整つまみの開度、エアレスの場合は、ノズルチップの種類、塗料の圧送圧力など、回転霧化の場合は、回転数によって変化する。

同義語: パターン開き

発火点 (Explosion Point, Fire Point)

空気と接触した状態で、可燃性の物質が徐々に加熱されると、外部から直接火気を近づけなくても発火に至る最低温度。

バックフィルタ (Separator-type Filter)

サイクロンの下流にあるフィルタ式集塵機。

撥水性 (Water Repellence)

塗膜表面の濡れ性を示すもの。水滴を落とした時に玉状にしてはじくような表面の性質をいう。一般に表面張力が小さいほど撥水性は大きい。

撥水性塗料 (Water-repellent Coating)

塗膜表面に水滴を落とした時に、玉状にしてはじくような性質を持つ。臨界表面張力が小さい表面ほど撥水性は大きい。

バッチ型オーブン (Batch-type Drying Oven)

観音扉を付けた箱型の断熱容器内を適正乾燥温度に制御する乾燥炉。

同義語: 金庫型乾燥炉、箱型乾燥炉、箱型焼付炉

発泡 (Foaming)

被塗物に塗料を塗布して、焼き付け乾燥時に泡が発生する事。塗膜が厚い時、乾燥条件が不適切な時、溶剤組成が不適切な時等に生じる。

花咲き (Blooming)

静電塗装で発生する現象で、メタリック塗料などの光輝塗料で、その顔料が一点を中心に数本筋状に連なり、花が咲いたような塗膜の現象をいう。

パルスジェット方式 (Pulse Jet Type)

フィルターの目詰を防止する為に高圧エアを通常の空気の流れとは逆向きに噴出して、フィルタに付着した塗料を剥離する方法。

ハロゲン化炭化水素 (Halogenated Hydrocarbon)

ハロゲン(フッ素・塩素・臭素・ヨウ素)化された炭化水素の総称。化学的に安定性が高く、難燃性で溶解性が高いことから、塗料用溶剤・洗浄脱脂剤・抽出剤・有機合成等に使用。オゾン層破壊の原因物質として使用を規制されているものもある。

パワーアンドフリーコンベヤ (Power and Free Conveyor)

製品搬送に使用されるコンベヤーで、フリーラインへの積み込みの製品をパワーラインで搬送するコンベヤ。

ハンガー (Hunger)

コンベヤに掛けて製品を搬送するための製品吊り治具であって、通常、一次、および二次ハンガーを指すが、場合によっては、インデクサーのフック部も含めることもある。

ハンガーピッチ (Hunger Pitch)

被塗物を搬送する場合、そのハンガー間のコンベヤ進行方向における間隔をいう。

被塗物の大きさ、コンベヤのバーチカルカーブ、角度、ホリゾンタルカーブによって決められる。

同義語: 吊りピッチ

半透膜 (Semi-permeable Membrane)

溶媒(または水)だけが浸透し、溶質は透過しない選択透過膜。

反応硬化型塗料 (Coating of Reaction Type)

樹脂中の官能基が反応して皮膜を形成する塗料であり、次の種類がある。(1)大気中の酸素と反応(自然乾燥型油性塗料等)、(2)熱、照射エネルギーにより反応(アミノアルキド樹脂塗料等)、(3)硬化剤、触媒により反応(エポキシ樹脂塗料、ポリウレタン樹脂塗料等)、(4)空気中の水分と反応(湿気硬化型シリコン樹脂塗料等)。

ハーフDIP式 (Half Dip Type Surface Treatment)

被塗物の下部だけをDIP処理し上部はスプレー処理する方式。主に自動車ボディーの前処理工程で使用される。

パール顔料 (Pearlescent Pigment)

特殊な光学的効果により真珠光沢あるいは虹彩色を呈する顔料。雲母チタン、魚鱗箔、塩基性炭酸鉛などがある。これらの顔料は非常に薄い板状の透明な結晶粒子からなり、その屈折率は大きく、又、塗膜中で規則的に平行に配列する。入射光の一部を反射し、反射光が干渉を起こして真珠光沢を与える。

光触媒 (Photocatalyst)

光触媒は光を吸収してエネルギーの高い状態となり、そのエネルギーを物質に与えて化学反応を起こさせる物質の事。光触媒として酸化チタンが最も多く用いられている。又、応用が進んでいるのは、防汚(セルフクリーニング)の分野である。酸化チタン光触媒を用いると、光の照射によって生じる酸化力等により、汚れ物質を分解して除去する。

引金(トリガー) (Trigger)

指により操作し、エアレスガンの塗料ニードル弁を作動させる部品。スプレイガンの場合は、塗料ニードル弁と空気弁を作動させる。

比重 (Specific Gravity)

ある物質の質量と同体積の基準物質との質量の比をいう。通常、基準物質として、4℃の純水を用いる。SI単位系では、比重と密度は、その数値は一致する。

関連語句: 乾燥塗膜比重、希釈比重、生塗料比重

非対称膜 (Asymmetric Membrane)

同一素材で、緻密層と多孔質支持層からなる膜。

ピトー管 (Pitot Tube)

流速計の一種。流れの総圧を計るための先端に穴をあけた管と、静圧を計るための側面に穴をあけた管とを用い、総圧と静圧の差から動圧を測定して流速を測定する方式。

非ニュートン流動 (Non-Newtonian Flow)

液体や塗料を掻き混ぜるなどの力(剪断応力)を加えると、粘度が変化する性質。チキソトロピー性、塑性流動、擬塑性流動など様々な挙動に対し呼び方が異なる。

対義語: ニュートン流動

皮膜化成 (Phosphate)

皮膜化成の目的は、塗装までの金属を防錆することと、塗装の耐食性、密着性を向上させることである。皮膜は、処理対象がSPC(鉄鋼)である場合、大別すると「リン酸亜鉛皮膜」と「リン酸鉄皮膜」に分けられる。管理の面はリン酸鉄が簡単だが、塗装の耐食性はリン酸亜鉛が優れている。皮膜化成処理では、皮膜剤が金属と反応して、金属表面に水に不溶性の金属化合物を作る。この金属化合物が化成皮膜で、金属表面を錆から守り、塗料の密着性、耐食性を向上させる。

標準光源 (Standard Source、Standard Source A)

測色測光用標準として国際照明委員会(CIE)で定められた光源で、分光分布既知の標準光源。塗膜の色彩や色目を観察する場合などに使用される。標準光源A、標準光源B、標準光源Cがあり、標準光源は一般的にCIE標準光源A(standard source A(CIE))とも呼ばれる相関色温度が2855.6Kで動作するガス入りタングステン電球から出る光。

表面調整 (Surface Conditioning)

アルカリ脱脂された鋼板の表面を調整し、均等化すること。次の皮膜化成を最良に仕上げるために行われる。

平形乾燥炉 (Boxy Drying Oven)

乾燥炉の出入り口は熱風の漏洩を防ぐために傾斜を付け山形乾燥炉にするのが望ましいが、被塗物の形状が板状や重機みたいに大型の場合、また山形にする工場スペースがない場合は水平な箱型にせざるを得ない。この平型乾燥炉は出入り口からの熱風の漏洩を防止するために、エアーカーテン、開閉扉が必要で、更に熱ロスを防ぐ方法として開閉2重扉がある。また、赤外線方式の場合は輻射熱が主であり、平型が多いが工場内の温度上昇を防ぐために山形にする場合もある。

微粒化 (Atomization)

塗料をガンなどの噴霧装置を使用して、霧化する際の粒子の細かさの加減を言う。粒子径の細かいものを「微粒化が良い」粗いものを「微粒化が悪い」等という。

比例弁 (Proportional Valve)

空気弁と燃料弁が一体になっており、空気と燃料の比(空気比)を一定に保ちながら空気と燃料の量を変化させる弁。バーナの燃焼量のコントロール弁として使用する。

ピンホール (Pin Hole)

鋳鉄材のように空隙の多い被塗物を、常温で塗着し焼き付けると空隙内の空気が塗膜を通して抜け、塗膜に穴を開ける現象。ピン(針)で刺したような穴が開くことからピンホールと呼ばれる。 ピンホールを無くすためには、塗装前に被塗物を予熱し空隙内の空気を抜く(ガス抜き)を行う方法がある。

PRTR (Pollutant Release and Transfer Register)

Pollutant Release and Transfer Registerの略で化学物質排出移動量届出制度の事。有害性のある多種多様な化学物質が、どのような発生源から、どれくらい環境中に排出されたか、あるいは廃棄物に含まれて事業所の外に運び出されたかというデータを把握し、集計し、公表する仕組み。

BOD (Biochemical Oxygen Demand)

BOD(生物化学的酸素要求量)とは好気性バクテリアが、水中の有機物を酸化分解するのに必要な酸素量で、水質汚濁の指標の1つ。普通20℃において5日間に消費する量を、ppmまたはmg/lで示す。CODが海域や湖沼で用いられるのに対し、BODは河川の汚濁指標として用いられる。

PTPティーチング (Point-to-Point Teaching)

マニピュレーター(ロボット)の動作を「点」と「点」で記憶させるティーチング方式。

ファウリング (Fouling)

膜自体の構造は変化しないが、目詰まりや付着層の形成によって膜の機能が低下すること。

ファラディーケージ効果 (Faraday Cage Effect)

静電塗装の場合、霧化機(ガン)の電極によって作られる電界が被塗物の凹部に及ばないこと。このため、凹部への塗装が困難となる。

ファラデーケイジ効果 (Faraday-cage Effect)

ガウスの法則により、アースされた被塗物によって囲まれた部分には電気力線が入りこまない特性。帯電した粉体塗料は、ファラデーケイジ効果によって電気力線の及ぶ凹部の外側に殆ど付着し、内側に入り込み難くく塗着が悪くなる現象。

ファンデルワールス力 (Van der Waals' forces)

電荷を持たない中性の原子、分子間などで主となって働く凝集力の総称。物と物とがくっつくということの基本になるのは、その分子の持っている電気的な引力があり、電気的に中性である分子と分子の間に働く相互作用力で、分極(電子密度のかたより状態)によって起こる現象。静電気を帯びていない粉体塗料粒子が付着する力として言われることがある。

吹き付け距離 (Spraying Distance)

被塗物表面と塗装機先端部との距離をいう。

単位: mm

同義語: 塗装距離

吹き付け空気圧力 (Atomizing)

エアスプレーガンの塗装用語で、塗装条件が満足されるときのガン入口での空気圧力をいう。この圧力測定は、ガンの空気の入口に空気の流れに直角に圧力計を付けて測定する。

単位: kPa、MPa

フィードバック制御 (Feedback Control、Closed-loop Control)

出力側の信号を入力側に戻し、目標値と今の状況とを比較しながらその差がなくなるように訂正しながら自動的に一致させる制御で、クローズループとも呼ばれる。自動塗装制御においては、塗料吐出量を安定させたり、ベル型塗装機の回転数を一定に保つ等の制御に使用される。

フィード法 (Feed Type)

補給塗料中の中和剤の量を減らした塗料を電着浴に補給し、その中和剤の不足分は、浴中に過剰となった中和剤で補い浴の定常化をはかる方法。中和剤量が低レベルであるから、補給時の水溶化が困難であり、助溶剤として有機溶剤の使用量を増やす必要があり、また補給に際しては強力な溶解装置が必要となる。溶解不十分な状態で補給すると塗装電圧の低下や、ぶつ異常を起すことがある。

VOC (Volatile Organic Compounds)

Volatile Organic Compoundsの略。揮発性有機化合物の事。多くは大気中で光化学反応に関与する有機化合物の事を指す。

VOC濃度 (VOC Concentration, VOC Level)

揮発性有機化合物の濃度。PPM単位で表す。

VJetノズル (V-Jet Type Nozzle)

前処理液を噴霧するノズルの形式でVの字型になり比較的圧力を要する場合に使われる。脱脂、水洗等。

風圧スイッチ (Draft Switch)

バーナーに供給する空気の流れと循環ファンの正常運転を監視し、不完全燃焼、空焚きを防止するもの。

負荷 (Load)

ロボットが支持する質量、慣性モーメント、静的力及び動的力の総称。

複合膜 (Composite Membrane)

緻密層と多孔質支持層とが異なった素材からなる膜。

膨れ (Blistering)

塗膜が素地または下地から浮き上がり、その内部に液体または気体を包括する現象。塗膜を高湿条件、水分中、あるいは直射日光にさらすと生じやすい。水分が塗膜/被塗物間に浸透し膨れる場合は、付着不良の場合に発生しやすい。

浮上率 (-)

H = Hf / H0 (H0: 静止時の粉末高さ、Hf: 流動時の粉末高さ)。ポリエチレン粉末が完全流動層を形成する浮上率は1.25~1.35程度。

フタル酸 (Phthalic Acid)

無水フタル酸にアルカリを作用させてフタル酸塩とし、無機酸で分解することにより得られる。ポリエステル樹脂の二塩基酸として用いられる。類似語: 無水フタル酸

付着性 (Adhesive Property)

塗膜が被塗物表面によくついてはがれにくい性質。塗膜の有する種々の機能を発揮させるためには付着力が大きく、この状態が長時間保持される事が必要。評価方法には、ナイフで塗膜に傷をつけ、テープ剥離する方法や、引っ張り試験機で塗膜の強度を調べるやり方等がある。

復帰圧力 (Minimum Operation Pressure)

コンプレッサーにおいて、圧力制御装置により圧縮を停止して、空気の使用などで空気圧力が低下して再び圧縮を開始する時の圧力。

プッシュプル型換気装置 (Push-pull Type Exhaust Unit)

給気装置と排気装置を両方備えた塗装ブース。ブース内の気流が滞留することなく一様に換気される方式。この換気方式は、有機溶剤中毒予防規則において、平成9年より認められた(それ以前は特例として認められていた)ものである。粉塵障害防止規則・特定化学物質等障害予防規則などでも認められている。

関連語: 局所排気装置、全体換気装置

沸点 (Boiling Point)

液体が気体になる温度。塗料の場合、塗料中の有機溶剤が気化する温度を指し、普通は1気圧(760mmHg=1013.25hPa)での値を指す。代表的な液体の沸点は、水: 100℃、キシレン138℃、トルエン111℃。

ブツ (Seeding、Seediness)

塗膜中に異物が混在して、突起状になり塗膜の平滑性を損なうこと。指触乾燥までの塗膜に異物が付着して凸状になる。

類似語: 異物、ごみ、塗料ぶつ

ブラスト法 (Blast Type)

砂や鉄などの粒子を圧縮空気やモーターの力を使って高速で飛ばし、製品を加工する方法。粒子には鋼製粒、炭化珪素粒、珪砂粒、植物粒、プラスチック粒などの研掃材がある。

圧縮空気によって研掃材を飛ばす方法をエアーブラスト、遠心力を利用して研掃材を飛ばす方法をショットブラスト、水中ポンプや圧縮エアーを使って液体に混ぜた研掃材を飛ばす加工法をウエットブラストと呼ぶ。

フラッシュオフ (Flush Off)

繰り返し塗装する場合、未乾燥のまま塗り重ねると、タレたりメタリックが泳いだりするので、空気を吹き付けて溶剤の蒸発を助け、乾燥を早めることをいう

フラッシング (Flushing)

装置に清浄な水を送り込み、装置内の汚れ、薬品の残留物などを押し流す処置で、水を透過させることによって膜を洗浄すること。

ブリスター (Blistering、Blister)

塗膜に出る膨れ。塗膜を高湿条件、または日光にさらすか、水・溶剤中に浸漬すると塗膜の一部が下地から浮きあがる。

類似語: 膨れ

フリップフロップ (Flip-flop)

観察角度が変化した時の反射光強度の変化度合いを平均反射光強度で無次元化したもので、メタルフレークの配向度合いに比例するパラメータとして用いる。

フリーイオン (Free Ion)

静電塗装の場合、電極で発生したイオンのうち、塗料粒子の帯電に寄与しないイオン。

フリーイオン (Free Ion)

コロナ放電を行う際、塗料に電荷粒子が付着(塗料帯電)しなかったイオン。コロナガンと被塗物の間にフリーイオンが多く残留すると静電反発など塗装肌に影響を及ぼす。トリボガンでは空気をイオン化しないため、フリーイオンは発生しない。

フリーストックコンベヤ (Free Stock Conveyor)

パワーアンドフリーコンベヤで、搬送製品をコーナー部も含む任意の位置に滞留させ、必要に応じて順次搬送させるコンベヤ。

プレイバックロボット (Playback Robot)

人間がロボットを動かすことによって、順序・条件・位置、およびその他の情報を教示し、その情報にしたがって作業を行うロボット。

プレパージ (Pre-Purge)

爆発を防ぐため、点火前に燃焼室、および炉内を新鮮な空気に置き換えること。

プレミックスバーナ (Premix Type Burner)

予め混合装置(ミキサー)で空気と燃料を最適な空気比で混合させた混合ガスをノズルから噴出させ燃焼させるバーナ。理科の実験で使用したブンゼンバーナは、プレミックスバーナである。

フレームロッド (Flame Rod)

種火の炎の有無を確認する検出器。

フロアーコンベヤ (Floor Conveyor)

床設置形式コンベヤの総称で、チェーンコンベヤ、ローラーコンベヤ、台車コンベヤ、スピンドルコンベヤ、ベルトコンベヤ、スラットコンベヤ、シャトルコンベヤなどの多種。

ブロッキング(塗装) (Blocking)

「融着」参照。

ブロッキング(塗膜) (Blocking)

圧着ともいう。塗装製品を積み重ねたり巻いたりして放置した時に接触面が接着して簡単には剥がれなくなる固着現象。主な原因としては、(1)塗膜の硬化不足、(2)感温性の大きい樹脂の使用、(3)可塑剤の移行、(4)溶剤の残留、(5)水分による膨潤等がある。

プロテクトリレー (Protect Relay)

バーナー回路の心臓部にあたるリレーで、異常が発生するとバーナー回路を遮断し、安全を確保するもの。

分画分子量 (Molecular Cutoff)

膜が特定の阻止率で阻止できる最小の分子量。

粉塵濃度 (Dust Concentration)

塗装ブース内で空気中に浮遊する粉塵(塗料)の濃度。単位は質量、または粉塵数。

粉塵爆発 (Dust Explosion)

空気と粉塵がある濃度になった時に着火爆発を起こす現象。粉体塗料の場合でも可能性があり、樹脂の系統によって、濃度などの爆発条件が異なる。

粉体塗料 (Powdered Paint)

無溶剤の粉末状塗料の事で、有機溶剤を使用しない環境対策塗料として拡大している。樹脂粉末を加熱溶融させることで、塗膜を形成する。現在市場に出ている粉体塗料は概ね下の樹脂が大部分である。これらの樹脂の焼付け温度は180℃~200℃くらいが多いが、低温焼付けの120℃タイプも出てきておりUVを利用した100℃タイプも焼付けも研究段階から出ている。塗膜厚は40~200μが比較的自由に得られる、吹き肌が一般的に琺瑯状になるが、最近ではそれもかなり改良されてきている。

・アクリル樹脂系: 塗料コスト高、耐候性大、耐食性が少し劣る。

・アクリルポリエステル樹脂系: 塗料コスト高い、アクリル樹脂系より耐候性落ちる。

・ポリエステルウレタン硬化系: 衝撃性、加工性、耐候性、耐食性大、美粧性良好、現在市場の35~40%を占める。

・ポリエステルTGIC硬化系: 耐侯性良好、溶融亜鉛鍍金への密着優れているガードレール高欄などに塗装。

・エポキシ系: 鋼材への密着が優れている、耐食性、耐薬品性大であるが、耐候性、保色性に劣る。

・エポキシポリエステル系: 耐薬品性などはエポキシ系より落ちるが、折り曲げ性耐衝撃性に優れる耐候性を要求されない屋内金属製品、家電製品、鋼製家具等に使用、ツヤの調整可能、薄膜可能。

・フッ素樹脂系: 耐候性非常に大。20年~30年長期の使用に耐える、耐汚染性劣る。

塗装方法としては、被塗物を予備加熱しておき、粉体付着時に溶融させる流動浸漬法や、静電塗装にて粉体付着後に加熱溶融させる静電塗着法などがある。

噴流攪拌 (Jet Flow Agitator)

塗料用の攪拌器で、塗料容器内へ入る循環吐出口にオリフィスを設け、高速吐出することで塗料容器内の塗料を攪拌するもの。

平均粒径 (Average Particle Size)

ザウダー平均値 = ∑D3 / ∑D2 (D=平均粒径)

ペイントカット (Paint On-Off Control)

塗装するとき、塗装不要部で塗料の噴出を停止し、塗装必要部では塗料を噴出し塗装すること。

同義語: スプレーカット、吹巾制御、塗料噴出オフ

ベル (Bell)

遠心霧化方式のこと。

ベローズ (Bellows)

ベローズとは蛇腹という意味で、ポンプやバルブ、塗料調整器では液体や気体と機械部分を分離するシール部分に使用される。塗装機器に用いられるベローズはテフロンが多く、蛇腹を変化させ、容積変化を利用するポンプなどがある。

変性エポキシ (Modified Epoxy Resin Coating)

他の樹脂を混ぜて変性したエポキシ樹脂をアミンで常温硬化させる二液型塗料。

pH値 (Hydrogen-ion Concentration)

液体の酸性度又はアルカリ度を表す単位。pH7が中性(蒸溜水)で、pHが少なくなると酸性度が強く、逆がアルカリ性。アニオン電着塗料では、浴塗料のpHが管理値の下限に近づくと塗料が凝集する危険が生ずる。カチオン電着塗料では、浴塗料のpHが管理値の上限に近づくと凝集の危険が生ずる。また、浴塗料のpHが6.2以下になると、電着設備に用いられている鉄材の腐食が激しくなるから注意を要する。

防錆塗料 (Rust Protective Paint)

鉄材の発錆を防ぐために塗る塗料の総称。

類似語: 錆止め塗料

放熱 (Radiation)

熱が逃げること。乾燥炉等の側板が熱いのは、乾燥炉内の熱が放熱されている。

防爆 (Explosion-proof)

溶剤塗装ブースなどの着火危険場所で電磁弁やモーター等の着火源を安全構造にする事。労働省の規格で着火危険場所の種別が0~2種場所まであり、それぞれ防爆規格、基準がある。

保護具 (Protective Equipment)

有機溶剤に係る業務を行う場合に、人体を保護するもの。代表的な例としては、吸引による健康障害または急性中毒を防止する有機ガス用の防毒マスク、送気マスク等の呼吸用保護具と、皮膚接触による吸収、皮膚障害を防ぐ不浸透性の保護服、保護手袋、保護長靴等の化学防護衣類がある。

有機溶剤による障害防止用保護具の日本工業規格は、次のようになっている。

JIS T 8152 防毒マスク

JIS T 8153 送気マスク

JID T 8115 化学防護服

JIS T 8116 化学防護手袋

JIS T 8117 化学防護長ぐつ

捕集効率 (Collection Efficiency)

液体、および粉体塗料の塗装において、ブース内での全オーバースプレー分とフィルターなどで捕集された分との比をいう。

補修塗装 (Repair Coating, Refinishing)

一般には、傷の部分の修正塗装のことをいうが、全面の再塗装を指すこともある。

補正率 (Touch Up Ratio)

ある被塗物を自動塗装したとき、その被塗物の補正しなければならない面積と全塗装面積の割合をいう。場合によっては、時間で表示することもある。

ポットライフ (Pot Life)

「可使時間」参照。

ボルテージブロック (Voltage-Block System)

塗料供給側とガンの間に設置して、ガン側のみ荷電させる部分絶縁装置。溶剤塗料と違い、絶縁抵抗値の低い水性塗料は、静電塗装する際、配管系統から静電リークが発生し、噴霧する塗料に電荷がかからなくなり静電塗装が出来ない。又、塗装機器回路をアースから絶縁して回路全体を荷電状態で使用すれば静電塗装は出来るがタンクも通電するため、危険性が高い(架台絶縁方式)。

本質安全(防爆)機器 (Intrinsically Safe Apparatus)

溶剤塗装ブースの様な危険場所で使用する電気機器については、規格および検定を合格した製品の使用が義務づけられている(分類-安全参照)。この内、爆発性ガスの発火源にならない電気回路を有するものを本質安全(防爆)機器と呼び、通常バリアと呼ばれる機器を非危険場所に設置し危険場所の電気機器を接続させて構成される。

本質安全防爆(構造) (Intrinsic Safety Type of Explosion Protection)

正常時及び事故時に発生する電気火花又は高温部により爆発性ガスに点火しないことが、公的機関において試験その他によって確認された構造。

ポンプ吐出量 (Pump Delivery)

ポンプの吐出口を無負荷にした状態で、作動させた場合の吐出量をいう。このとき、ポンプが許容できる最高速度で作動したときの吐出量を最大吐出量という。

単位: リットル/min

同義語: 吐出流量