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塗装工場における静電粉体塗装の安全対策

大気汚染防止法のVOC削減に最も寄与しやすい静電粉体塗装の安全を見直し、安全対策として纏めた。……… 実際の粉体塗装ラインで活用されるのはもとより、塗料設計者、塗装設備設計者、塗装工場管理者等に幅広く活用されることを期待する。(「はじめに」から抜粋)

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内容紹介

表紙 | 第4章冒頭 | 第5章冒頭 | 第6章冒頭 | 第7章冒頭 | 図版 (いずれもPDFです)

目次

第1章 総論

第2章 粉体塗装の方法と粉体塗装機器安全の概略

2.1. 粉体塗装の方法

2.2. 静電粉体塗装の特徴

2.3. 静電粉体塗装の荷電方法

2.3.1. コロナ式

2.3.2. トリボ式

2.4. 粉体塗料の着火

2.5. 塗装機器の安全上考慮すべき一般事項

2.5.1. 塗装ガン

2.5.2. 塗料タンク

2.5.3. 塗料ホース

2.5.4. コンベヤ及びハンガー

2.5.5. 塗装ブース

2.5.6. 塗料回収装置

2.6. 静電気帯電防止のための接地(アース)について

2.6.1. 接地の目的

2.6.2. 接地の適応範囲

2.6.3. 接地の対象

2.6.4. 接地の方法

2.7. 安全規格

第3章 粉体塗料の概説

3.1. 粉体塗料の種類

3.1.1. 熱可塑性粉体塗料

3.1.2. 熱硬化性粉体塗料

3.2. 粉体塗料の成分

3.2.1. 樹脂・硬化剤

3.2.2. 顔料

3.2.3. 添加剤

3.3. 粉体塗料の特性

3.3.1. 粒子形状・粒度分布

3.3.2. 焼付条件

3.3.3. 塗膜外観

3.3.4. 塗膜性能

3.4. 粉体塗料の製造方法

第4章 静電粉体塗装作業の安全対策

4.1. 作業者の服装・保護具等

4.1.1. 安全対策

4.1.2. 労働衛生対策

4.2. 作業環境

4.2.1. 塗装室内

4.2.2. 塗装室外

4.2.3. 掲示等

4.3. 始業点検

4.3.1. 始業時の点検管理

4.3.2. 始業点検チェックリスト

4.4. 塗装作業

4.4.1. 作業者等

4.4.2. 塗装室内への入室

4.4.3. 作業段取り等

4.4.4. 塗料の補給

4.4.5. 塗装作業

4.4.6. 色替作業(ハンドガンの場合)

4.4.7. 塗装作業中の監視

4.4.8. 塗装作業完了

4.4.9. 塗装室の清掃及び整理

4.5. 異常時の対応

4.5.1. 異常時の行動

4.5.2. 設備機器の異常発生時

4.5.3. 停電等

4.5.4. 人身事故発生時

4.5.5. 火災発生時

4.5.6. 地震発生時(激しい揺れを比較的長く感じた場合)

4.5.7. 事後措置

4.6. 機器の清掃

4.6.1. 共通事項

4.6.2. 塗装機

4.6.3. 被塗物搬送装置

4.6.4. 塗料ホース等

4.7. 終業点検

4.7.1. 終業時の点検管理

4.7.2. 終業点検チェックリスト

4.8. 終業

4.8.1. 退場確認

4.8.2. 保護具等

4.8.3. 洗面等

4.9. 安全管理と安全教育

4.9.1. 安全管理

4.9.2. 安全教育

第5章 静電粉体塗装設備の安全対策

5.1. 静電粉体塗装ガン

5.1.1. コロナガン(内部昇圧式)

5.1.2. トリボガン

5.1.3. コロナガン(外部昇圧式)

5.2. 静電粉体塗装コントローラ

5.2.1. 内部昇圧式静電コントローラ

5.2.2. 外部昇圧式静電コントローラ

5.2.3. 制御盤

5.3. 塗料供給装置

5.3.1. エジェクター

5.3.2. 塗料タンク

5.3.3. 定量式供給装置

5.3.4. ガンケーブル・電源ケーブル・塗料ホース

5.3.5. 色替装置

5.4. 塗装ブース

5.4.1. 塗装ブース

5.4.2. 表示

5.4.3. 消火設備

5.4.4. 電気関係

5.5. 塗料回収装置

5.5.1. 集塵機

5.5.2. サイクロン集塵機

5.6. 自動機付帯装置

5.6.1. レシプロ装置

5.6.2. ロボット

5.7. 搬送装置

5.7.1. コンベヤ

5.7.2. 回転装置・反転装置

5.7.3. ハンガー

5.8. 塗装設備の据付

第6章 静電粉体塗装設備の安全点検

6.1. 静電粉体塗装ガン

6.1.1. コロナガン(内部昇圧式)

6.1.2. トリボガン

6.2. 静電粉体塗装コントローラ

6.2.1. 静電コントローラ

6.2.2. 制御盤

6.3. 塗料供給装置

6.3.1. エジェクター

6.3.2. 塗料タンク

6.3.3. 定量供給装置

6.4. 塗装ブース

6.5. 塗料回収装置

6.6. レシプロケータ・ロボット装置

6.7. 搬送装置(コンベヤ・ハンガー)

第7章 静電粉体塗装工場の災害事例

災害事例1 手動の静電塗装機からスパークしてライン停止

災害事例2 塗装機の損傷

災害事例3 塗料タンクからの出火

災害事例4 塗料タンク内の着火(小爆発)

災害事例5 塗装ブースから塗料の飛散

災害事例6 塗装ブース内の転落事故

災害事例7 集塵機(バグフィルタ)の粉塵爆発

災害事例8 集塵機からの火災

災害事例9 工場排水溝でボヤ

災害事例10 乾燥炉の排気ダクトから炎と火の粉が排出

災害事例11 静電粉体塗装ラインの乾燥炉でのコンベヤ落下

災害事例12 静電流動浸漬装置での小爆発

付表集

付表 用語集


「はじめに」

日本塗装機械工業会(以下CEMA)は一昨年の設立30周年を期して、新しい中期計画の中で「塗装の安全・環境に取組む」との方針を打ち出し、技術部会を中心に静電気の安全対策に取組むワーキンググループを作り、この度、「静電粉体塗装の安全対策」の発刊に至った。

従来、塗装といえば、3K(きつい、汚い、臭い)職場のイメージが先行して、快適で安全な作業への取り組みが遅れていたが、塗料、塗装の社会的な地位を向上させるためには、作業環境を安全、環境の両面から真摯に取り組み、実質的に安全面、環境面に配慮している職場であることを内外に示していくことが不可欠であった。CEMAは塗装機器・設備を供給する立場から塗装工場全体の作業環境に関与する機会が多く、この度、塗装工場で火災、人災等の災害の主要因とされる「静電気」をテーマに取り上げ、塗料・塗装関係者が役割分担をして、塗装工場・塗装作業の安全に取組むこととした。その第一弾として、2005年6月に改正された大気汚染防止法のVOC削減に最も寄与しやすい静電粉体塗装の安全を見直し、安全対策として纏めた。従来、「静電気の安全」「塗料の安全」などの立場での報告書等は出されてきたが、塗装としての立場から幅広く調査、解析した報告書は無かったため、本書が実際の粉体塗装ラインで活用されるのはもとより、塗料設計者、塗装設備設計者、塗装工場管理者等に幅広く活用されることを期待する。

CEMAとしては、中期計画のテーマ「塗装の安全環境へ取り組み」を実行するために、安全は塗装工場の恒久テーマとして捉え、今後も塗装工場で火災要因として最大である溶剤塗装の静電気の安全対策から、ロボット、搬送装置での人災に対する安全対策など幅広くまとめていく予定である。本書作成にご協力いただいた会員各位に感謝すると共に、今後の取り組みへの一層のご協力をお願いしたい。