PRTRとは、Pollutant Release and Transfer Register(環境汚染物質排出移動登録)のことで、工場や事業所(事業者)が取り扱う化学物質(平成12年4月末現在で国内関連法規、および発ガン性・暴露有害性の程度から危険性が高いと判断された354物質が対象)を「環境へどれくらい排出したか」、また「廃棄物としてどれくらい処理(委託量を含む)したか」を把握し、その結果を関係官庁に報告し、関係官庁がなんらかの形で公表する制度をいいます。
事業者からの報告によって得られた情報で、人の健康や生態系に対して害を及ぼす可能性のある多数の化学物質が何処でどのように排出されているか、また廃棄物がどこで、どれほど出されているか、という情報を関係官庁・事業者・市民が様々に活用することにより、化学物質の環境への排出を減らし、環境への悪影響を低減していくことができる。
このように、PRTRは化学物質による環境への悪影響を自主的な管理により低減を促すとも言えるものです。
第一種指定化学物質を1%以上含む製品(発ガンクラスが1の物質については0.1%以上含む製品)

MSDSとは、Material Safety Data Sheet(化学物質安全データシート)のことで、PRTR法の制定に伴い供給者から取扱者へ提供される化学製品の危険・有害性情報のこと。PRTR法で報告記載する化学物質の取扱量、排出量の計算根拠となる当該化学製品の性状、および取り扱いに関する情報のデータシートで化学物質管理促進法により供給者からの提供が義務づけられている。
(回答会社: オーウェル株式会社)
排水処理装置と排気処理装置と分けて述べます。
処理方法を決定するためには、汚水の水質分析を行って、有機/無機汚濁の判別をし、 処理方法を決定することが重要である。塗装設備からの排水は、複雑な組成を持っており、処理方法も、物理・化学的処理方法と生物化学的処理方法との併用処理が有効である。処理方式の選定にあたっては、下記のバランスを考慮して検討のこと。
水洗水には塗料に含まれている樹脂、顔料、アミン、溶剤などが含まれている。水洗水の 処理には凝集沈殿法と活性汚泥法が使用される。
ブース循環水は、塗料スラッジを連続取り出ししないと樹脂分が可溶化してBODが上昇する。よって可溶化する前に塗料スラッジを取り出す必要がある。排水処理が可能な水質はBODが600ppm以下、CODが150ppm以下である。塗料スラッジの回収方法には大別して浮上式と分散式があり、次にその比較を示す。
| システム | 浮上式 | 分散式 |
|---|---|---|
| 概要 |
薬品効果により、スラッジを浮上、濃縮させる。濃縮した上水を浮上回収装置で再浮上させ、水とスラッジに分離し、掻き取り装置で回収する。 循環水の一部をブローダウンする。 |
オーバースプレーペイントを循環水中に分散させ、循環水中のSS濃度を高い状態に保ち、直接遠心分離脱水機に通してスラッジの分離回収を行う。脱水機からの水の一部をブローダウンする。 |
| 含水率 | 60~80%で若干の粘着性がある。 | 30~40%で粘着性は少ない。 |
| SS濃度 | ~500ppm | ~3,000ppm |
| 薬品投入量 | 対塗料3~10% | 対塗料10~20% |
| 滞留時間 | 5 min | 2 min |
塗装用乾燥炉では塗膜をベーキングするため、乾燥工程において塗膜中の溶剤、および樹脂分 が分解してタール分となり、塗膜品質に悪影響を与えるとともに、その排気中のヒュームは悪臭を放ち公害となる。この脱臭処理は750℃以上で、0.5~0.7秒間の反応時間で、タール分を分解 して炭酸ガスと水分にする。
従来は直燃方式、触媒方式が採用されてきたが、直燃方式は排気損失が大きいことや、触媒方式は触媒毒による劣化という欠点があり、最近では熱回収率が高く、脱臭効果の高いRTOが採用されてきている。直燃方式ではその排気温度は炉内温度よりも約50℃高いが、RTOでは炉内温度よりも約50℃低くなる。その差はオーブン全体のエネルギー消費量の約15%に相当し、その削減効果は大きい。
従来設備では、生産量が減少しても給排気風量は一定としていたので、生産量が低下した場合の製品1個当たりのエネルギー消費量が増大した。直燃方式はブロワーレスバーナーを採用しており、排気処理風量の増減には限界があったが、RTOは広い範囲で排気処理風量の増減が可能であり、これもRTOの長所の一つになっている。
次に乾燥炉排気処理方式の比較を示す。
| - | 触媒方式 | 直燃方式 | RTO |
|---|---|---|---|
| 処理温度(℃) | 350 | 750 | 800 |
| 実状HC処理効率(%) | 90~95 | 90~95 | 98以上 |
| 自己熱回収効率(%) | 50 | 30~40 | 90以上 |
| 2次熱回収後排気温度(℃) (炉内温度との比較) |
0 | +50 | -50 |
| エネルギー消費量(2次熱回収) | 1.0とする | 1.5以上 | 0.9 |
| 処理風量の可変性(省エネ対策)(%) | 100~30 | 100~70 | 100~30 |
| NOx | 1.0とする | 3.0以上 | 0.5~0.7 |
| その他の特徴 |
・触媒毒による劣化問題 ・定期的な触媒交換 |
高温部の亀裂損傷問題 | - |
従来、日本の塗装工場は大した法規制もないままに運営されてきた。その間、欧米では厳し いVOC規制のもと、ハイソリッド塗料、水性塗料、粉体塗料など新しい環境対応塗料が開発されてきた。また、日本で開発されたカーボンフィルター装置も欧米で多く利用されてきた。排気VOCの算出は、製品処理面積(電着面積)当たりのVOC排出量(g/m2)が一般的である。現状はヨーロッパの30~40g/m2,のVOC排気量となっている。
新工場建設時には、新塗料対応設備も可能であるが、旧設備ではカーボンフィルターなどで 排出VOCを低減する必要がある。カーボンフィルターは繊維状活性炭をパルプ加工してハニカム状態に加工したものである。
ブース排気の臭気には、溶剤臭と腐敗臭(洗浄器からの飛散水中の臭い成分)とがある。腐敗臭は、ブース循環水中で発生したバクテリアにより作り出された、酪酸、吉草酸などの臭いである。この腐敗臭を防止する対策には次の方法がある。
ブース排気には、洗浄器をくぐった後もオーバースプレーペイントの1~2%が含まれており、その濃度は補正ゾーンでは0.5mg/m3以下であるが、塗料使用量の多い自動機ゾーンでは 通常2~3mg/m3、多いブースでは10~15mg/m3となることもある。これら排気中の粉塵は、直接的には駐車場の車に降りかかるとか、周辺民家の洗濯物に付着するなどの粉塵公害となる。
また、間接的には、VOC対策としてのカーボンフィルター処理時に、それらの前処理である フィルターによる粉塵除去費が大きくなり、それらの実現を難しくする要因となる。次にこれらの排気粉塵を低減させる対策について述べる。
(回答会社: 株式会社 大氣社)
当工業会発行の「新しい塗装実務ハンドブック」の「環境対策装置」の参考資料に、「全国都道府県別環境行政相談先」および「社団法人 全国産業廃棄物連合会正会員名簿」がありますので、そちらにご相談願います。
(回答会社: 旭サナック株式会社)
電力、冷熱源を削減するすべての省エネルギー対策は、CO2の削減に通じ地球環境対策となる。
(回答会社: 株式会社 大氣社)
塗装工場の全使用エネルギーの内ブースで使用されるエネルギーはその約60%を占めますので、ブースの省エネ対策から取り組むとその効果は大きくなります。以下、装置ごとの対策ポイントを示します。
(回答会社: 株式会社 大氣社)
(回答会社: 株式会社 桂精機製作所)
(回答会社: 旭サナック株式会社)
潜在的年間VOC排出量は50tonが目安になっており、工場塗装でこの目安に該当するのは吹き付け塗装施設だけであろうと判断されました。この排出基準に該当する設備は排出濃度を400ppmCまで低減する必要があります。
ご質問はこの基準値に該当するのはどの程度のブースかとのことなので、一般的な吹き付けブースで考えてみたいと思います。排風能力が一時間当たり100,000立方メートルのファンを一分間当たりに換算すると1,666m3の排風能力を持ったファンと置き換えられます。制御風速を0.6m/secとし、このファンを利用して高さを3mのブースを作るとどのくらいの間口のブースになるか計算してみたいと思います。
ブースの俳風機能力は下記の計算式で求めます。
ブース開口面積(m2)(高さ×間口)×制御風速(m/min)×60sec=排風量(m3/min)
この式に前述の数値を当てはめ、ブース間口を算出すると15.4mになります。従いまして高さ3mのブースの場合、間口15.4m以上のブースが規制対象になります。
このファンを利用して自動車板金塗装用ブース(一様流式局所排気装置)を製作するとどの程度の大きさになるか計算してみます。
一様流式局所排気装置の排風量は下記の計算式で求めます。
ブース床面積(m2)×制御風速(m/min)×60sec=排風量(m3/min)
制御風速を0.2m/secとし、1,666m3/minの排風能力を持ったファンを利用するとブース床面積は約140m2になり、自動車板金ブース4台分に相当します(注: このブース4台を別々にお使いになれば規制対象外ですが、直列に並べてお使いの場合は規制対象になります)。
いずれの局所排気装置でも相当大きな吹き付け塗装施設でないと規制対象にならないと思っていただいて良いと思います。
(回答会社: パーカーエンジニアリング株式会社)
粉体塗料に限定して塗装作業をしている塗装ブースでは、VOC排出規制は適用されません。但し、水性塗料や溶剤塗料も併用して使用する場合、決められている大きさを越える塗装ブースでは、VOC濃度測定などが必要となります。
以上の内容は、法令より述べておりますので、所在地の各都道府県条例により、異なる場合があります。詳しくは、各都道府県に問い合わせ確認することをお奨めします。
(回答会社: アネスト岩田株式会社)
一般的に市場に出ております水溶性塗料中には、ある程度の溶剤が含有している場合が多いです。従って、水溶性塗料といえども、危険物倉庫保管、防爆構造設備の使用をお奨め致します。
但し、個々の塗料により、その内容は異なってきますので、各々の塗料メーカーに内容を確認して頂く様にしてください。又、所轄の消防署等に確認される事をお奨め致します。
参考に水溶性塗料の分類とその内容について記します。
| 危険物分類 | 保管場所 | 防爆構造 |
|---|---|---|
| 第4類(第2石等) (非水溶性)/(水溶性) |
危険物倉庫(指定数量以内) | 防爆設備必要 |
| 指定可燃物 | 危険物倉庫あるいは一般倉庫(指定数量以内) | 防爆設備必要 |
| 非危険物 | 一般倉庫(危険物倉庫への保管不可) | 防爆設備不要 |
* 指定数量は、危険物区分により数量が異なってきます。
* 上記区分中、第4類、及び指定可燃物には、一般工業塗装分野で使用される水溶性塗料が該当するケースが多い。又、非危険物には、現地塗装(刷毛塗り等)用に使用されるエマルジョン塗料が該当するケースが多い。
(回答会社: 大日本塗料株式会社)
(回答会社: ランズバーグ・インダストリー株式会社)
一般的に多少の改造、調整等が必要になります。主なチェックポイントは:
(回答者: CEMA専務理事 平野 克己)
廃粉処理は産業廃棄物の廃プラスチックの分類で処理されます。産廃の引取り形状はフレコン、又はダンボール形状が一般的です。剥き出しは引き取り出来ません。引取り量は最低15~16kgからで、処理価格は引取りで100/円kg程度、持込で40円/kg程度となります。
(回答会社: ノードソン株式会社)
両方ともCO2排出規制に使われます。炭酸ガス排出量は文字通り炭酸ガス(CO2)の量で分子量44として重量単位(kg、トン)で示されます。一方、炭酸ガス排出の元になる化石燃料などの負荷を表すのには、成分の中の炭素(C)の量が使われてきました。両者の換算する場合「炭素換算」として炭素×(44/12)=炭酸ガスの式が使われます。京都議定書が批准され、炭酸ガス(CO2)排出量の方が、よく使われるようになりました。
(回答者: CEMA専務理事 平野 克己)
従来、濃度を表す単位としてppm(百万分の一)が一般的に使用されます。
例:毎分500gの溶剤(キシレン)を排気ファン200m3/分で排気した場合の濃度は?
排気中の濃度(ppm) = (500/106)×22.4/1000/200 = 0.000528 = 528ppm
ここでキシレンの分子量: 106。
今回、大気汚染防止法ではVOCの種類が数百あり、物質ごとに特定することが困難であるため、VOCのうちの炭素量に換算した濃度を単位として、基準値や測定方法の決定に際し明確にしています。
上記例をppmCで表すと、
排気中の濃度(ppmC) = 528×8 = 4224ppmC
ここでキシレン一分子当りの炭素の数はC8H10より8。
今回改正される大気汚染防止法はppmC単位となります。
(回答者: CEMA専務理事 平野 克己)
公害の有害物質として水質と大気に分けられますが、水質の場合は水1L中の有害物質の重量mgとして、mg/Lの単位が一般的で、大気の場合は空気1m3(一立方メートル)の中に含まれる有害物質の量を容量で表すか、重量で表すかにより、ppmとmg/m3に分かれます。有害物質が明らかに気体と見做せるVOC、NOxなどはppmで、ディーゼルで問題のSPM、鉛など粒子状、固形状の場合はmg/m3で表します。
(回答者: CEMA専務理事 平野 克己)