スプレーガンにおける空気使用量は、吹付時にスプレーガン入口に所定の空気圧力(0.25~0.35MPa程度)をかけ、空気をどれだけ使用するかを測定した値です。つまりスプレーガンを使用し、十分な塗膜の仕上がりを得るためにどれだけの圧縮空気が必要かを示す数字です。各メーカーのカタログには、通常大気圧に換算されL/minで表示されています。この値とコンプレッサーの吐出空気量を比較し、コンプレッサーの吐出空気量が大きければよいわけです。その他スプレーガンを複数丁、また他の空気機器を同時に使用する場合には、それらを合計した値からコンプレッサーを選定します。 これとは別に、
(回答会社: 株式会社明治機械製作所)
塗料圧送タンクの最高使用圧力とは、塗料を加圧し搬送(通常は圧送式スプレーガンへの塗料供給)するのに、タンク内に圧縮空気を入れますが、その空気圧力の最高圧力を言います。塗料圧送タンクは圧力容器ですので、最高使用圧力を超えての使用は非常に危険です。危険回避のため、一定以上の圧力になると空気が吹出す安全弁、タンク内の空気圧力を表示する圧力計、空気圧力を設定し、また一定に保つレギュレータ、ふたを開けたりする場合にタンク内圧力を抜くための逃がし弁などがついています。これらの機器が壊れた状態での使用は事故の原因となり非常に危険ですので常に点検が必要です。一定以上の容量、最高使用圧力(40L、0.2MPa)の塗料圧送タンクを使用する場合はボイラー協会の2種圧力容器の耐圧証明書が必要となります。
(回答会社: 株式会社明治機械製作所)
HVLP(High Volume Low Pressure)スプレイガンは大別して2種類あります。
2. のタイプにおいて空気量は通常のスプレイガンより多くなりますが、この空気量を省エネ等の観点から出来るだけ少なくする、つまりVolumeをHighからLow にしたスプレイガンがLVLPということになります。
低圧のあまり多くない空気量で塗料を霧化するため霧化方法に工夫が要るようです。また、空気圧力を70KPaにこだわらないが通常のスプレーガンよりは低い圧力で吹付ける、LVMP(Low Volume Medium Pressure)という場合もあるようです。
(回答会社: 株式会社明治機械製作所)
縦軸に「塗装機の種類」、横軸に「被塗物」を取り、それぞれの標準塗着効率を示しました。これはあくまでも標準で、その傾向を示したもので、各種の条件によって変化します。
| 被塗物 塗装機 |
一般の標準 | 平板 | 飲料缶(回転) | 大径管 (外面) (回転) |
アルミ建材 | 建設機械 鉄道車両 (屋内) |
自動車(ボディ) | 電気器具 (反射板) |
木工 建材 (フロア) |
|||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 内面 | 外面 | 上塗 (メタリック) |
内部 | |||||||||
| エアスプレー | 30~40 | 40~50 | 50~60 | 20~30 | - | 20~30 | 40~50 | 20~30 | 40~50 | 30~40 | 40~50 | |
| 低圧エアスプレー | 40~50 | 50~60 | 60~70 | 30~40 | - | 30~40 | 50~60 | - | 50~60 | 40~50 | 50~60 | |
| エアレス | 50~60 | 60~70 | 80~90 | 60~70 | 70~80 | 40~50 | 60~70 | - | - | - | 60~70 | |
| エアエアレス | 55~65 | 65~75 | 80~90 | 60~70 | 75~85 | 40~50 | 65~75 | - | - | - | 65~75 | |
| 静電 | エア | 50~60 | 60~70 | - | 60~70 | - | 60~70 | 65~75 | 40~50 | 70~80 | 60~70 | 60~70 |
| エアレス | 65~75 | 70~80 | - | 80~90 | - | 65~75 | 70~80 | - | - | - | 70~80 | |
| ベル | 75~85 | 80~90 | - | - | - | 75~85 | 80~90 | 60~70 | - | 70~80 | 80~85 | |
| ディスク | 80~90 | 85~95 | - | - | - | - | - | - | - | - | - | |
(回答会社: 旭サナック株式会社)
塗着効率は、被塗物形状・ハンガリング方法・塗装方法等によって大きく変わります。被塗物形状の分類における一般例を紹介します。
一般に側面4面及び上下面の塗装を行います。被塗物間での吐出ON-OFFを行う事が多いようです。塗着効率は70~80%程度です。
特に、コーナー部への入り込み性が要求されます。主に、自動機ではロボット(3軸の移動装置含む)が使用されます。オーバースプレイ粉(回収粉)は、背面(B級面)の塗装に使用される場合が多いようです。塗着効率は80~90%程度と高効率です。
具体的な例として、ガードレールは膜厚50~60μmで、縦吊りで搬送し、連続塗装(吐出のON-OFFなし)を行う場合が多いようです。塗着効率は70~80%程度です。
ハンガリング方法として、複数枚(2~3枚)を並列に掛けて塗装する場合が多いようです。塗着効率は20~35%程度と低いのが一般的です。
切り板を水平にし、塗装を行います。ガンは複数ガンが上部に設置され、ショートレシプロケータにて塗装を行います。塗着効率は90~95%程度です。
(回答会社: 旭サナック株式会社)
塗着効率を向上させるためには、いろいろな方法があります。
但し、それぞれのケースでどの要因の効果が大きいかが異なりますので、ここでは一般的な傾向を紹介します。
| 制御項目 | 高 ← 塗着効率 → 低 |
|---|---|
| 霧化エア圧力 | 低い ⇔ 高い |
| パターンエア圧力 | 低い ⇔ 高い |
| カップ回転数 | 低い ⇔ 高い |
| 吐出量 | 少ない ⇔ 多い |
| 印加電圧 | 低い ⇔ 高い |
| スプレイ距離 | 近い ⇔ 遠い |
| ガン速度 | 遅い ⇔ 速い |
| 制御項目 | 高 ← 塗着効率 → 低 |
|---|---|
| 塗料粘度 | 低い ⇔ 高い |
| 溶剤乾燥速度 | 遅い ⇔ 速い |
| 塗料抵抗値 | 低い ⇔ 高い |
| 制御項目 | 高 ← 塗着効率 → 低 | 製品/適正値 |
|---|---|---|
| 表面抵抗値 | 低い ⇔ 高い | 樹脂部品の場合 |
| 含水率 | 高い ⇔ 低い | 木工製品の場合 |
| ブース風速 | 遅い ⇔ 速い | 0.3~0.5m/s |
| 温度 | 溶剤乾燥速度により調整 | 10~20℃ |
| 湿度 | 木工・樹脂部品の場合に影響大 | 40~70% |
他 塗装機の種類「エア静電、回転霧化静電、エアラップ静電 他」
自動機の種類「ロボット、レシプロケータ、固定ガン 他」
被塗物の治具への取付方法「密度、方向 他」等 の検討事項が挙げられます。
※ 上記は塗着効率向上のための傾向を示したもので、実際は仕上り外観・膜厚の均一性等の状態も考慮しながら適性値を決定してゆく必要があります。
(回答会社: 旭サナック株式会社)
各塗装ラインによって、詳細な検討事項はことなるでしょうが、ここでは基本的なことについて説明します。
新規に塗装ラインを導入するときは勿論、既設のラインに導入する場合でも、塗装仕様に基づいて先ず塗装ラインのレイアウトを作成すること。この場合、可能な限り長く使用できるようにするため、塗装仕様の長期の見通しに立って作成する必要がある。すなわち、現在のニーズの変化の激しい時代、使用開始後直ぐに大幅な改造をしなければならないことでは、レイアウトを作成した意味がない。少なくとも3~5年程度の見通しをして行うべきである。もしどうしてもその立案ができない場合には、改造箇所を少なくできるよう設備に融通性を持たせることである。その点、ロボットは、他の自動機より有利ではある。
レイアウトの中で、ロボットおよび他の各装置(自動機、周辺機器など)も含めて分担させる仕事をはっきりさせると同時に、ライン全体での各装置の位置づけ、前後工程との取り合わせをはっきりさせること。また、このとき各装置の仕事量の最高、最低をも決めておくこと。これは、たとえば生産量の変化、仕事の内容の変化に対応させるためである。
ロボットを含めた各装置間の相互の位置づけをはっきりさせることはもとより、人(作業者)が介在する場合、人の各装置に対する役割もはっきりさせておくこと。ロボットを含めた各装置間の取り合わせ、機能の一致はもとより、人が介在する場合、どこに、どのように、いつ、介在するのかをはっきりさせること。それにより人の作業内容がはっきりし、作業者が何名必要なのかが分かる。
第3ステップ終了時点で、各設備、ロボット、自動機メーカーと直接打合わせを行う。そのとき、各装置の仕様内容はもとより、ソフトも含めた融通性と計画しているレイアウトへの適応性を打ち合わせるが、当初計画したレイアウトに拘るわけでなく、塗装仕様、ラインの目的を説明して逆に提案していただくことも必要で、それにより、そのメーカーの力量も知ることができる。
各設備、装置のラインへの適応、不適応の判定を行う。塗装、被塗物の生産方法の詳細仕様によりある程度の余裕を持たせて適応性をチェックする。
以上のステップの後、その仕様に基づいてテストを行い、詰めを行う。その後は各メーカーと価額折衝も含めて選定することになるが、環境対応が塗装の分野の重要な要素になっており、この面での仕様についても十分検討項目にする必要がある。
(回答会社: 旭サナック株式会社)
乾燥炉は、熱源、乾燥方式によって次の方式があります。
| 熱源 | 乾燥方式 | |||
|---|---|---|---|---|
| LPG、LNG | 直火式熱風 | 間接式熱風 | SCHBANK | ガス遠赤外線 |
| 電気 | 遠赤外線 近赤外線 |
熱風 | 紫外線(UV) | マイクロ波 電子線(EB) |
| 蒸気 | 熱風 | 遠赤外線 | - | - |
項目2.に述べましたように、各塗装条件によるYES、NO方式によって適切な硬化システムを選定するのであるが、ここでは参考として、材質、乾燥方法のみを示す。
| 被塗物 | 適した乾燥方法(熱源) |
|---|---|
| 樹脂 |
対流:間接熱風乾燥機(ガス)、熱風乾燥機(電気、スチーム) 輻射:遠赤・近赤外線乾燥機(電気)、紫外線硬化乾燥機(UV) |
| 金属 |
対流:間接熱風・ガス遠赤熱風(ガス)、熱風式(電気) 輻射:暗赤・遠赤・中波赤・近赤外線乾燥機(電気)。 誘電:マイクロ波・電子線{EB}(電気) |
| 木工 |
対流:間接熱風乾燥機(ガス)、熱風乾燥機(電気、スチーム) 輻射:遠赤・中波赤・近赤外線乾燥機(電気) 紫外線硬化乾燥{UV}(電気) |
(回答会社: タクボエンジニアリング株式会社)
粉体塗装設備を例に取って述べる。
(回答会社: 株式会社 ヲサメ工業)
(前処理、乾燥炉などは従来設備の流用とする)
「プロパンガスボンベ」を例に取って説明する。
(1) 必要な設備: 粉体塗装ブース、回収機、回転装置、レシプロケータ、粉体塗装ガン
(2) スペース: 5m×4m
(3) イニシャルコスト \1,500~2,000万 溶剤塗装の場合は、2コート必要になるので、30~40%アップ
(4) 各官庁への申請書類は必要ありません。
回答会社:ノードソン株式会社)
薄膜化は可能です。粉体塗料は一般に平均粒径30~35μmで、一回の塗装において40~150μmの膜厚を得ることができます。また、塗装前に被塗物を予熱することにより300~2000μmの高厚膜も可能です。近年平均粒径20数μmの微粒子粉体塗料が開発され、高平滑性、平均膜厚25~35μmの薄膜塗装ができるようになりました。
(回答会社: 日本パーカーライジング株式会社)
機器類については、特にアースの点検が重要である。チェックリストを作成し、定期的に点検する。
静電ガンについては、異常放電の有無を定期的に点検する。点検方法は、ガン先に電圧を印加し、ガンのあらゆる面にアースを近づけて行う。また、ガンを落下させたり、レシプロケータなどにより機器類に衝突させた場合は、直ちにこの点検を行う。
塗装作業者の服装・保護具等の主な事項を以下に述べる。
(回答会社: 日本パーカーライジング株式会社)
答えは次の2つのケースで異なります
(回答会社: ランズバーグ・インダストリー株式会社)
(回答会社: 株式会社 ヲサメ工業)
労働安全衛生法にて塗装ブース・乾燥設備等は、事業者が作業主任者を選任し、設備の維持管理をするように定められています(詳しくは、法規を参照してください)。
(回答会社: 松下環境空調エンジニアリング株式会社)
塗装機器は、次の3つの観点から、保守点検を行う必要があります。
尚、「何処を、どのように保守点検するか?」に付きましては、塗装機器メーカーが発行している取扱説明書を、十分にお読みいただき、理解した上で行ってください。
第1の観点は、塗装作業者の方を、事故から保護する観点です。
塗装機器は、主にコンプレッサーで作られた圧縮エアや電気などを動力とし、「塗料を霧にして塗装」をしたり、「塗料を高圧に圧縮して搬送したり」などを行います。
しかし、塗装機器単体ではそれらの働きを果たすことは少なく、人・ロボットなどとの協同作業でその役割を果たします。
言い換えれば、塗装機器の保守点検を怠たり、エア漏れ、塗料漏れや塗装機器の作動が良好でない状態で使い続けることで、塗装機器を取り扱う作業者の方の人体に影響する、思わぬ事故に繋がる可能性が出てきます。
第2の観点は、安定した塗装品質を継続的に得る観点です。
日々安定した塗装品質(塗装仕上りなど)を得るためには、使用する塗装機器の持つ能力が安定的に発揮出来る状態に保つことが、絶対条件です。
塗料が漏れている塗装機器や、ぎこちなく作動する塗装機器では、満足する塗装品質を得ることは出来ません。
第3の観点は、塗装機器を末永くお使いいただくための観点です。
車と同じですが、塗装機器も「使う時だけこき使い」あとは、知らん振りでは、必ず寿命が縮まります。
日々の保守点検を行い、早期発見・早期修理が、塗装機器を末永くお使いいただくための近道です。
(回答会社: アネスト岩田株式会社)