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会員紹介: 有限会社シーティータカハタ

脱炭素社会に対応した乾燥システム「高圧熱風乾燥炉」

工業塗装におけるライン塗装の乾燥炉は、不思議な話、現在迄85年間半世紀以上にわたってガス燃焼方式が使われて来ております。

近年CO2排出量が地球環境に異常気象を起こし洪水災害、ハリケーン、熱波による山火事、氷河の消滅等と世界各地で災害が起っています。

1997年に京都で開催された気候変動枠組条約第3回締結国会議 (COP3) 京都議定書に始まり、2015年12月国連気候変動枠組条約第21回締結国会議 (COP21) パリ協定で採択。ようやく各国のCO2排出量が規制されるようになって来ました。日本も2050年迄にはCO2排出量を0にすると菅首相が表明しました。

塗装に使われている熱風乾燥炉は半世紀以上も同じ方式の熱風乾燥炉が使われている事に疑問を持って開発を始めました。その結果、脱炭素に向けた高圧熱風乾燥炉 (CO2排出量は約50%) が完成しました (特許取得 2011年3月11日)。さらに燃焼バーナーも水素バーナーが出来上がり、水素サプライ側が出来ればCO2排出量は0になり、完璧に脱炭素乾燥炉となります。

<方式>

熱伝達率を上げるには風力を利用する事です。炉内に設けた吹き出しダクトから設定温度の熱風を被乾燥物に向けて10m~30m/sの風速で連続的に吹き付ける方式です。

風力は熱伝達率が上がります。簡単な公式では風速を2倍にすると1.4倍、3倍にすると1.7倍になります。その結果、高圧熱風乾燥炉は従来炉と比較すると半分以下の乾燥時間で済みます。

<特徴>

  1. 従来炉の半分以下の時間で乾燥します。
  2. エネルギーも50%以下に削減します。
  3. 同時にCO2の排出量は50%以下になる。
  4. 短時間乾燥になり、人件費の削減されます。
  5. 設定温度の熱風を吹付けるので温度ムラにならない。
  6. 乾燥時間の短縮で炉長が半分近くに短縮され、有効スペースが生まれる。
  7. 粉体塗装は入り口側を従来通りの風速で塗料が溶融した時点から高速で吹き付けるので段階昇温が可能です。

この様に高圧熱風乾燥炉は乾燥効率に特化した脱炭素型乾燥システムです。

脱炭素社会に向けて塗料メーカー様とも共同研究等目指していければと思っております。

[図]
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乾燥条件: 250℃/25分→256℃/8分乾燥条件: 110℃/25分→110℃/13分乾燥条件: 120℃/40分→120℃/20分

お問合せ

(有)シーティータカハタ
〒334-0063 埼玉県川口市東本郷805
TEL: 048-282-4022
https://www.cttakahata.co.jp