前回までに塗料・塗装分野のCO2排出の概要を示したが、塗装工場、塗装ラインは今後2030年、2050年に向け、どのような対策が考えられるか。2050年カーボンニュートラルに対しては、塗料原料のバイオ化、エネルギーのクリーン化が絶対条件であるが、2030年に向けた塗装ラインでのCO2削減も必要である。
前回の計算値から工程別の割合を示す。
塗装ラインの発生源を電気、燃料、水、産業廃棄物の割合で示す。
燃料と産廃の割合が高いことが分かるので、この対策を進めれば2030年対策となる。
燃料を化石燃料からの転換としてバイオ燃料と水素燃料が考えられる。
いきなりバイオ燃料でなく一部混合の方式を示す。
塗装ラインからの廃棄物は産業廃棄物として焼却処理場に行くためCO2の発生となる。この量を減量すればCO2削減となる。塗料滓は有機物であり、生物処理が有効であり、一例を示す。