塗料・塗装業界が2050カーボンニュートラルに取組むに当り、2050年を長期目標とするならば、2030年を中期目標として、具体的に取組むべきであり、主要な項目を下記に示す。
カーボンニュートラル中長期テーマ | ||
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中期目標→2030 | 長期目標→2050 | |
塗料 |
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塗装 |
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ここで塗装ラインでCO2排出の最大要因の燃料への取組みが急務である。
現在の燃料は石油系であり、炭化水素が主成分で微量の硫黄、N、Oなどが含まれるが主な燃焼反応は
CmHn → mCO2 + ½nH2O + 発熱量
であり、量的には圧倒的にCO2が占める。
よく使われるプロパンガスの場合は
C3H8 → 3CO2 + 4H2O
となり、燃焼ガスの65%がCO2となる。
現在、石油に代わるCO2を発生させない燃料として「水素」「アンモニア」などがある。
水素: H2 → H2O + 発熱量
アンモニア: 4NH2 → 2N2 + 6H2O + 発熱量
いずれもCO2を出さないクリーンな燃料であるが、水素、アンモニアをいかにCO2を出さない原料、方法で製造するかに課題が残っている。
2.1 木材そのものを燃料とする例えば「バイオチップボイラー」など。
2.2 バイオを発酵させアルコールなどの炭化水素を製造することで、既にバイオエタノールなどあるが、工業的に大量で安価な製造方法が望まれる。
以上5回に分けカーボンニュートラルへの取組みの私見を述べたが、業界として総力を挙げた取組みが求められる。