2021年9月にデジタル庁が発足したがデジタルとは何で、塗装機械業界との関わりは何か。結論として塗装ラインの自動化、無人化の基礎はデジタル化であるため、関連する用語も含めて解説する。
元はラテン語のdigitusが英語圏のDigitalとなり、日本では当初はディジタルと表記していたが、民間の時計や音響装置でデジタルが汎用化され、公用語となった。
ラテン語ではdigitusは指を表しており、指折りして数えるイメージと思える。
「デジタル (英語: digital、英語発音: [ˈdiʤətl]。ディジタル) とは、整数のような数値によって表現される (飛び飛びの値しかない) ということ。工業的には、状態を示す量を量子化、離散化して処理 (取得、蓄積、加工、伝送など) を行う方式のことである。」とあるが、一般的には数量を数値で表すことで、アナログと対比される。
「アナログ (英: analog、英語発音: [ˈænəˌlɔːg] アナローグ) は、連続した量 (例えば時間) を他の連続した量 (例えば角度) で表示すること。デジタルが連続量をとびとびな値 (離散的な数値) として表現 (標本化・量子化) することと対比される。時計や温度計などがその例である。」とあるが、目でアバウトな量を読み取る事である。
3数量の表現をする場合デジタルでは「100、10,1」アナログでは「大、中、小」であり優劣、適不適などは状況による。二者択一の別物でなく、アナログ的に把握した事象をデジタルとして数値化すると考えると分りやすい。
コンピューターは (0,1) の2進法で全てを計算するためデジタルの象徴でもある。
ここで0 (ゼロ) が重要な意味を持つが、ゼロはインドで発見され0と表記されヨーロッパでの数学、科学の基本となった。現在、産業、工学分野でコンピューターは不可欠であるが、塗料、塗装分野でも対象事象をゼロを含む数値化が先ず必要である。
ゴミぶつでもあるか無いかの判定であるが、大きさの基準を決めることが重要であり、後はセンサーとコンピューターの世界となる。