2011年度実績
- 2008年後半の急速な経済後退以降少しずつ回復してきた機器出荷金額が、2011年には153億円(前年度比111%)となった。但し経済後退前の2007年度(206億円)比では74%と未だ回復途上である。
- 国内外では、2011年度国内が101億円(前年度比112%)、同海外が52億円(同108%)となり、比較的回復の早く進んだ海外向けは2007年度比88%である一方で国内向けは同68%とその回復速度は鈍い。
- 2011年度を上期下期別に見ると、緩やかだが回復基調の続く国内(上期前年同月比112%、下期同113%)に比べ、これまで回復をリードした海外(上期前年同月比122%、下期同95%)の後退が特筆される。
- 2011年度下期の海外出荷の後退は、機器別ではエアレス塗装機とその他を除き、スプレーガン、低圧ポンプ、液体&粉体静電塗装機の各分野で顕著で、地域的では中国および欧米、とりわけ中国の後退が大きい。
2012年度上期見込み
- 2011年度後半の傾向(国内:緩やかな回復、海外:中国・欧米の後退)が2012年度上期でも継続するものと推測され、全体では前年同期比で微増と予測した。
- 国内の震災復興需要は一部産業に間接的に見られるものの、直接的な復興需要までには未だしばらくの時間が必要と思われる。